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会津若松市内に住む主婦が、歴史をイチから勉強しながら書いています。
毎年9月に、会津若松市で三日間にわたって開催される会津まつり。
2022年版!会津まつり日程と見どころを紹介♪そのメインイベントであり、ぜったいに見逃せないのが、総勢500名以上が時代衣装で市内を練り歩く、会津藩公行列!
藩公行列の先頭で、おはやし隊に続いて登場する、二頭の馬。
先触れ(さきぶれ)馬と呼ぶらしいのですが・・・それってなに?
というわけで、こちらでは先触れ馬について、かんたんに説明します。
先触れとは?
weblio辞典によれば、
さき ぶれ [0] 【先触れ】
①前もって知らせておくこと。また、その知らせ。前ぶれ。 「 -もなく訪れる」
②室町・江戸時代、貴人の旅行の際、あらかじめ道中の宿駅に人馬の継ぎ立てなどを準備させた命令書。
とのこと。
①先触れ=前ぶれ
①は、現代も使われることば。
一つ目の意味では、先ぶれ=前ぶれ。
ゆうやけは、明日が晴れる先ぶれ
のように使うことばですね!
よい例文がほかに思いつきませんが、ごく個人的なことを言うと
耳鳴りは、かなしばりの先ぶれ
ということがあります。
夜寝ていて、耳鳴りがして目が覚めると・・・かなしばり!というパターンが、過去なんどかありました。
なので、耳鳴りがすると、もしかして?と身構えてしまいます。
ちょっとこわい(?)話でした。
②先触れ=宿の手配書
②は、室町・江戸時代に使われたことばのようです。
コトバンク>世界大百科辞典 第2版に、もうすこしくわしく書かれていました。
さきぶれ【先触】
旅行者が旅行に先立って,通行する街道の宿駅に対して,必要とする人足や馬の数,さらには,到着日や休泊の予定を書状で委託すること。中世からみられるが,近世に最も多く遣わされ,幕府役人・勤番などの公務,領主・公家衆の通行をはじめ,諸藩の役人の通行にも出された。
会津藩公行列は、主に幕末を舞台にしています。
というわけで、江戸時代の参勤交代などの大名行列で説明します。
大名行列に先行して、宿に宿泊や馬を手配しておくことや、そのための文書が、先触れです。
先触れをする
あるいは
先触れを持っていく
のように使えばよいでしょうかね。
いまなら、ネットでポチっと出来る宿やレンタカー予約ですが、当時は馬や徒歩で届けなければならなかったわけですから、相当たいへんですよね~!
もっとも、何百人もが泊まる手配となると、いまの世の中でもちょっと大変そうですけどね。
当時でも、とつぜん予約が変更になった、とか、キャンセル、なんてこともきっとありますよね。
どうしてたんでしょうね??
また先触れを出して、「後から出すのに先触れだ~」なんてダジャレを言っていたなんて・・・ないですかね(^◇^)
先触れ馬とは?
先触れ馬ということばは、会津まつり独自でつかわれていることばのようです。
(グーグルで検索してみても、会津まつり関連しか表示されないので)
いずれにしても、ここでいう先触れ馬とは、大名行列に先行して、先触れをしにいく(書物を持って行く)馬ということですね。
じっさいの大名行列で、先触れ馬が、行列といっしょにパカパカ歩いているはずはありません。
おそらく何日か前に、大急ぎで走っていったはず。
というわけで、会津藩公行列では、会津まつりののぼり旗の前を歩いています。
あくまで形式的なものですが、このお馬さんのおかげで、当時は先触れというものがあったんだよ!と知ることが出来ました。
ちゃーんと意味があるのですね~!
先触れ馬は、沿道のみなさんに、
会津藩公行列が始まるよ~!
と先触れ(おしらせ)のために歩いているとも言えますね^^
あ!先触れ馬は、会津藩公行列の先ぶれですね!
まとめ
ちょっと耳慣れない、先触れ馬について、紹介しました!
先触れ馬は、
・大名行列に先行して、宿に予約をするための馬
・ほんとうは、行列といっしょに歩いたりはしない
・会津藩公行列でしか使われない、オリジナルのことばかもしれない
ということがお分かりいただけたでしょうか??
先触れ馬は、いよいよ藩公行列がやってくる前ぶれ!
隊列紹介をしっかりチェックして、応援にそなえてくださいね^^
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