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会津若松市内に住む主婦が、歴史をイチから勉強しながら書いています。
毎年9月に、会津若松市で三日間にわたって開催される会津まつり。
そのメインイベントであり、ぜったいに見逃せないのが、会津藩公行列です!
500名以上が、主に幕末の時代の人々に扮して、会津若松市内を練り歩くすがたは、まさに圧巻!
「おさむらいさんだ!」「大砲、かっこいい!」「お馬さんが来た~!」
と、子どもも大人もテンションあがりまくりです^^
ただ、行列が通りすぎるのにかかるのは、じつに約1時間。
さいしょは楽しく見ていても、そのうちだんだん飽きてきちゃいそう。
なまえも知らない武将に、馬の上から手を振られても・・・
ちょっとリアクションにこまっちゃいますよね(;´・ω・)
会津藩公行列を、はじまりからおわりまで、あきずに見通すには、どうすればよいでしょうか??
・・・隊列の構成を知っておけばよいのです!!
たとえば、オリンピックのフィギュアスケート。
全員の競技を見る方は、どれくらいいるでしょうか??
きっと、羽生選手のときだけ集中してみる!とか、日本人選手が出るときだけみる!
あるいは、自分が好きな外国人選手の時だけみる!という方がほとんどだと思います。
競技の楽しさを知らない限り、全く知らない、興味のない選手の演技を、さいしょからさいごまで見るのはけっこうキツイ。たった数分間なんですけどね。
ぎゃくに、知っている人であれば、あるいは、「日本人だから応援したい」といった思い入れがあれば、楽しくみられるんですよね~^^
と、いうことは。藩公行列では、
だれが、どんな歴史上の人物に扮しているのか?
を知っておけばよいはず!
というわけで、藩公行列を楽しむために^^隊列をくわしく見ていきましょう!
もくじ
隊列紹介は、会津まつり協会が出す、会津まつりガイドニュース9月号に掲載されるのが恒例となっています。
こちらの記事は、会津まつりガイドニュース2017年9月号から、画像を引用させていただいています!
2017年は、戊辰(ぼしん)戦争150周年となる2018年にさきがけ、
山形県鶴岡市が初参加!
プレ戊辰百五十周年記念として奥羽越列藩同盟設立の兆しともなった会庄同盟に焦点をあて、山形県鶴岡市からは〝鬼玄蕃″の異名を取る酒井玄蕃を大隊長に庄内藩二番大隊として初参加していただきます。
とあります。
2018年は、いよいよ戊辰150周年記念本番。
奥羽越列藩同盟(おううえつれっぱんどうめい)に焦点をあてて、たくさんゆかりの地からの初参加がある見込みです^^
2017年の隊列一覧は、こちら!!
ここには、たくさんの見どころがかくされていますよ~^^
先頭から順に見ていきましょう!
藩公行列の先頭をかざるのは、一台のパトカー。
だれが運転するか、どうやって決めているんでしょうね~。
そのあとから、関係者の車両と、拡声器をもった会津まつり協会の職員さんがやってきます。
いよいよ、藩公行列が近付いてきます!
さいしょの見どころが、こちら!!
おはやし隊です!
滋賀県日野町(ひのちょう)のみなさんが、おはやしを演奏しながらやってきます!!
このおはやし、ただの祭りばやしではないんです。
850年も昔から伝わる、由緒ただしいもの!!
「日野曳山(ひのひきやま)祭ばやし」が伝わる日野町については、こちらの記事をどうぞ。
おはやし隊のうしろに、かっこいい二頭の馬が続きます。
先触れ(さきぶれ)馬です。
そして、二頭の馬のうしろからは・・・
二人の旗手が「会津まつり」と「会津藩公行列」とかかれたのぼり旗を持って、ならんで登場です!
隊列紹介にはありませんが、ここで特別ゲストの乗ったくるまがやってきます!
くるまにかかげられているのは、会津松平家の葵紋(あおいもん)です。
2017年の特別ゲストは、NHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公・山本八重をえんじた、綾瀬はるかさんです。
そして、ゲストカーのあとにやってくる、会津藩公行列でいちばんの人気をほこる見どころ!!
会津藩奴隊(やっこたい)です。
つづいてやってくるのは、歴代領主旗手(れきだいりょうしゅきしゅ)。
ここで、おもわず気を抜いてしまいがちですが、じつはこの旗がいちばん大事なんです!!
よーく見てくださいね!!
ついに、行列最初の武将!
蒲生(がもう)公時代から、初代・蒲生氏郷(うじさと)公と、2代・蒲生秀行(ひでゆき)公がそろって、馬に乗って登場します!
会津藩公行列は、江戸時代、特に幕末に重点をおいた構成です。
そんななか、蒲生公時代だけが、戦国時代の設定。
蒲生氏郷公隊は、会津ゆかりの地から、松阪市(まつさかし)
蒲生秀行公隊は、地元会津から、蒲生氏郷公顕彰会(けんしょうかい)
のみなさんが演じます。
保科(ほしな)公時代から、初代・保科正之(まさゆき)公です。
保科正之公は、会津の初代藩主ということで、会津若松市長が務めるのが恒例となっています。
2017年は室井照平市長が、馬に乗って登場です。
保科公時代から、保科正之公の家老・田中正玄(まさはる)と、2代・保科正経(まさつね)公です。
家老・田中正玄に扮して歩くのは、山川健次郎顕彰会の武田修さん。
保科正経公役(騎乗)は、JR会津若松駅長の政野定見さんです。
つづいてやってくるのは、はなやかな輿車(こしぐるま)です。
菊姫(きくひめ)は、保科正之公の正室(一番目のおくさん)。
菊姫と中臈(ちゅうろう)・腰元(こしもと)に扮するのは、2017年の担当校、会津若松ザベリオ学園中学校のみなさんです。
ここからついに松平公時代に突入です。
まずやってくるのが、三重県桑名市のみなさんが演じる、京都所司代(きょうとしょしだい)。
桑名市観光協会会長が、桑名(くわな)藩主・松平定敬(さだあき)公に扮して馬に乗って登場します。
桑名藩主の松平定敬公は、戊辰戦争当時の会津藩主・松平容保(かたもり)公の実の弟です。
つづいては、会津藩公行列では、すっかりおなじみ!
横須賀開国甲冑隊(よこすか かいこくかっちゅうたい)のみなさんです。
横須賀開国甲冑隊の隊長さんが、浦賀奉公・戸田伊豆守氏栄(とだいずのかみ うじよし)をつとめます!
待ってました~!
会津藩公行列の花形、新選組(しんせんぐみ)です!!!
新選組を演じるのは、会津ゆかりの地、新選組のふるさと東京都日野市のみなさん!
新選組副長・土方歳三(ひじかた としぞう)役は、日野新選組同好会の大竹享一さんです。
戊辰戦争のあと、会津藩士が下北半島に移住して起こした、斗南藩。
会津ゆかりの地、青森県むつ市です。
初代斗南藩主は、当時まだ生後6か月だった松平容大(かたはる)公。
演じるのは、むつ青年会議所のみなさんです。
行列は、ここから戊辰戦争で活躍した部隊・人物に移っていきます!
さあ、2017年のトピックスに次のようにあげられていた、会津ゆかりの地の山形県鶴岡市のみなさんが演じる庄内藩の登場です!!
プレ戊辰百五十周年記念として奥羽越列藩同盟設立の兆しともなった会庄同盟に焦点をあて、山形県鶴岡市からは〝鬼玄蕃″の異名を取る酒井玄蕃を大隊長に庄内藩二番大隊として初参加していただきます。
酒井玄蕃(さかい げんば)役は、庄内藩甲冑武者隊・酒井玄蕃子孫の酒井潤さんがつとめます!
つづきましては、長岡藩銃士隊(ながおかはん じゅうしたい)。
長岡藩があった、会津ゆかりの地の新潟県長岡市から、米百俵(こめひゃっぴょう)まつり実行委員会のみなさんが登場です。
銃士隊大隊長・山本帯刀(たてわき)役は、米百俵まつり実行委員長の星貴さん
軍事総督・河井継之助(つぎのすけ)役は、同会顧問・長岡市議会議員の廣井晃さんです。
戊辰戦争の勝敗が決したといわれる、戊辰戦争でもっとも重要な局面であった、白河口(しらかわぐち)の戦い。
ここで戦った白河口隊(しらかわぐちたい)の登場!
扮するのは、白河口の戦いの舞台・会津ゆかりの地の福島県白河市から、白河歴史文化協会のみなさん。
会津藩軍事奉行・海老名衛門(えびなえもん)役は、白河歴史文化協会顧問の菅原修一さんです。
戊辰戦争において、会津藩は年齢によって隊を編成しました。
50歳以上が「玄武(げんぶ)隊」、36~49歳「青龍(せいりゅう)隊」、18~35歳が「朱雀(すざく・しゅじゃく)隊」そして16~17歳が「白虎(びゃっこ)隊」です。
こちらは、朱雀隊。
朱雀に対応するといわれる「赤」にちなみ、甲冑の色が赤いのが特ちょうです。
団体一般応募の、会津若松市内に工場がある日本テキサスインスツルメンツ株式会社のみなさんが参加です。
越後口隊総督・一ノ瀬要人(いちのせ かなめ)役を、工場長の窪田勉さんがつとめます。
つづいて青龍隊。
青龍にちなみ、青い甲冑で登場します。
団体一般応募の、エスアイ株式会社のみなさんです。
日光口隊総督・山川大蔵役を、同社の鈴木洋介さんがつとめます。
家老・西郷頼母(さいごうたのも)役を小説家の今野敏さん
城代家老・田中土佐(たなかとさ)役を一般個人応募の田中成樹さんが演じます。
そして、会津藩公行列の主役と言ってよいでしょう!
会津藩主・松平容保(かたもり)公の登場です!
戊辰戦争において、本陣から指揮した松平容保公に扮するのは・・・
本家本元!松平容保公の末えい、松平家14代・松平保久さんです。
そしてつづくのが、松平容保公の養子で、松平家10代・若殿・松平喜徳(のぶのり)公。
こちらは、2017年当番校・会津若松ザベリオ学園中学校の生徒会長半野光一郎さんがつとめます!
つづいて、家老の神保内蔵助(じんぼう くらのすけ)・萱野権兵衛(かやの ごんべえ)です。
それぞれ、一般個人応募の田川学さん、会津若松市議会議長の目黒章三郎さんがつとめます。
そして会津藩といえば、なんといっても白虎隊(びゃっこたい)!
「白虎隊」は約340名おり、身分により「士中一、二番」「寄合一、二番」「足軽隊」の5隊に分けられていました。引用:白虎隊記念館ホームページ
白虎隊の中で身分が高かったとされる、白虎隊市中一番隊(しちゅういちばんたい)・白虎隊市中二番隊(しちゅうにばんたい)の登場です。
扮するのは、2017年当番校・会津若松ザベリオ学園中学校のみなさん。
つづいては、幹死隊(かんしたい)。
町人・農民たちの応募の中からえらばれたとされます。
一般団体応募の農林野球愛好会のみなさんです。
敢死隊長・小原信之介(おはらしんのすけ)役は、同会代表・寺崎史也さん。
僧侶出身者からの応募を中心に構成された、奇勝隊(きしょうたい)。
一般団体応募の、福島県立会津支援学校のみなさんです。
城下の戦いでいのちを落とした、奇勝隊長・上田新八郎(うえだ しんぱちろう)役は、同校代表の山田拓さんです。
遊軍寄合隊(ゆうぐんよりあいたい)は、遊軍隊(遊撃隊)寄合組ともよばれる部隊。
扮するのは、一般団体応募の、てっちゃん倶楽部のみなさんです。
城下の戦いでいのちをおとした遊軍寄合隊長・小池繁次郎(こいけ しげじろう)役は、同倶楽部代表・渡部悌一さん。
菊姫に続いて、二台目のこしぐるまが登場です。
こちらに乗るのは、照姫(てるひめ)。
松平容保公の父・松平容敬(かたたか)公の養女で、松平容保公の義理の姉。
戊辰戦争の篭城戦で、城内の婦女子を指揮しました。
また、篭城戦で銃を持って戦った、NHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公・山本八重、山川大蔵(おおくら)の母・山川艶(えん)、おなじく妻・山川登勢(とせ)、姉・山川二葉(ふたば)も一緒に登場です。
山川登勢は、篭城戦でいのちを落としました。
照姫・山本八重・山川艶・山川登勢・山川二葉の5名は、すべて、個人の一般公募枠での参加です。
ヘンリースネルは、プロイセン出身の軍事商人で、幕末に、会津藩・米沢藩の軍事顧問をつとめた人物。
日本人妻を持ち、会津の下町(材木町)に住んでいました。
戊辰戦争後に、ヘンリースネルがアメリカで「ワカマツコロニー」をつくり、農業経営をこころみますが、失敗におわります。
この時一緒にアメリカに渡り、翌年19歳の若さで亡くなったのが、おけいです。
おけいは、ヘンリースネルの妻ではなく、ちかくに住み、当時スネル邸で子守りをしていた女の子です。
おけい役は、2017年当番校、会津北嶺高校2年の二瓶美海さん
ヘンリースネル役は、英語教師のジョシュア トゥイーディーさんです。
つづいては、白虎・朱雀・青龍・玄武の4隊の中で、もっとも年上(50歳以上)の部隊である、玄武隊。
内藤介右衛門(ないとう すけうえもん)は、白河口の戦いで、西郷頼母の後任として、白河口総督をつとめた人物。
こちらは、会津若松区長会のみなさんが参加です。
留守備家老 内藤介右衛門役は、同会産業部委員会・羽金良修さんです。
つづいては娘子隊(じょうしたい)の登場です。
娘子隊は、戊辰戦争の際に、中野竹子を筆頭に、自発的に戦いに参加した、女性たちだけの組織。婦女隊とも。
当時はこの名はありませんでしたが、のちに娘子隊とよばれるようになりました。
扮するのは、2017年当番校、会津北嶺高校のみなさん。
隊長・中野竹子(なかのたけこ)は、なぎなたの名手で、鶴ヶ城外で奮闘しましたがで、西軍の銃弾にたおれました。
騎乗する中野竹子役は、クラス委員長の板橋萌依さんです。
なぎなたの名人・中野竹子ひきいる娘子隊のうしろから、会津なぎなたスポーツ少年団が、なぎなた隊と称してやってきます。
先導するのは、会津なぎなたスポーツ少年団指導員・山崎まゆみさんです。
松平公時代のさいごをしめくくるのは、隊長・斎藤一(さいとうはじめ)ひきいる会津新選組。
参加するのは、会津新選組同好会のみなさんです。
会津新選組同好会では、随時メンバーを募集しているようです。くわしくは、公式ホームページをごらんください。
さいごの見どころは、会津民謡協会によります、おはやし隊の演奏です。
おはやし隊の笛の音が聞こえてきたら・・・会津藩公行列もそろそろおしまい。
さいごまで応援おつかれさまでした^^
まだまだ見たりない!!という場合は、ショートカットをして、行列の先回りをして、別の場所でもう一度どうぞ!
とくに、午前と午後では、特別ゲストの衣装代えがあったり、参加している皆さんの疲れ具合やこなれ具合が全くちがっていたりして、見比べるのも楽しいです
2017年の隊列を、ひととおり通してご紹介しました!
さいごまで目をとおしていただき、ありがとうございます!
会津藩公行列の隊列をくわしく見ていくと、会津の歴史に隠された、さまざまなエピソードを知ることができておもしろいですよね♪
それと同時に、行列をみるのも、そうとう楽しくなってくるはずです!!
それぞれの隊の紹介記事も入れていますので、ぜひあわせてごらんください^^
※こちらは2017年の会津藩公行列の紹介記事です。
最新情報は、会津まつり協会ホームページをご確認ください。